「フィギュアの転売において寝かせるのは意味があるのか。」
購入したフィギュアをすぐに転売せず、しばらく手元に置いて(寝かせる)から転売するという手法があります。
そうすることで市場の需要と供給のバランスが変動し、購入時の二次流通価格よりも高く売れるという仕組みです。
しかしながら、この「寝かせる」方法は全く知識がない人が行っても全く売れずに損切りせざるを得ないことも。
そこで、今回はフィギュア転売で寝かせることで利益を上げる方法について徹底解説します。
1:フィギュア転売は寝かせると価格が高騰する
フィギュアを購入してからすぐに転売するのではなく、一定期間手元に保持してからより高い値段で転売する手法を「寝かせる」と呼びます。
人気の高い漫画やアニメキャラクターのフィギュアは一定の需要が見込まれるため、メーカー側からそれなりの量が生産されます。
その逆に、人気のないキャラクターは需要が見込めないことから量産および再販される可能性が低いです。
しかしながら販売から時が経ち、価値が再評価されることで予想外のプレミアム価格になることがあります。
寝かせることで高額になるフィギュアには様々な条件がありますが、
- 物語の展開とともに人気が上がった
- 物語が完結して今後新作が生産されない
- 時間の経過とともに二次流通量が減る
などの条件が挙げられます。
では、フィギュア転売を寝かせてから行うことでどのようなメリット・デメリットがあるのか解説していきます。
1-1:フィギュア転売で寝かせるメリット
フィギュア転売を寝かせてから行うことによるメリットは以下2つです。
- 利益率が高い
- ライバルが少ない
フィギュアを寝かせることによる最大のメリットは利益率が高くなるという点です。
競争率の低い時期に定価もしくは定価に近い販売価格で仕入れを行い、時が経ってプレミアム価格になったタイミングで転売するため利益率は必ず高くなります。
また、寝かせることで同じ商品を転売しているライバルの数が減り、価格競争を避けられるというメリットもあります。
市場に一切出回っていない状態のフィギュアなら「俺様価格」で転売することも可能なので、かなりの高額転売が期待できます。
1-2:フィギュア転売で寝かせるデメリット
フィギュア転売で寝かせてから行うデメリットは以下2つです。
- 回転率が低くなる
- 保管スペースが必要になる
フィギュアを寝かせるとはつまり、今後プレミアム価格が付くと見込んで株のように投資することと同義です。
つまり、寝かせている間は資金がストップすることになるため回転率が必然的に低くなります。
さらに、それなりの数のフィギュアを保管する場合は当然ながら保管スペースが必要になります。
フィギュアはサイズによっては箱の大きさも相当なものになる商品です。
フィギュア転売で本腰を入れて寝かせるなら、資金と保管スペースの確保が必須です。
2:寝かせることでプレミアム価格になった事例
では、寝かせることで実際にプレミアム価格になったフィギュアの事例を紹介していきます。
2-1:ワンピースフィギュア
2009年にメガハウスから発売されたP.O.P(Portrait.Of.Pirates)ワンピースシリーズNEO-EX カルーは販売価格5,280円に対して後に約7倍のプレミアム価格である40,000円のプレミアム価格が付くことになります。
ワンピースフィギュアは、ルフィやゾロのような定番キャラクターよりも、フィギュア化されることの少ないキャラクターに対してプレミアム価格が付きやすい傾向にあります。
麦わらの一味や定番の敵キャラ以外の白ひげやサボ・ミホークなどの希少キャラは、フィギュア化されても生産数が少ないことから入手困難になる場合があります。
画像参照:メガハウス-Portrait.Of.Pirates ワンピースシリーズNEO-EX カルー
ここまでのプレミアム価格が付いたのはフィギュア化されること自体が珍かった『カルー』であることも理由の1つに挙げられますが
- 当時のP.O.Pの台座が半透明だった(近年の台座は透明ではない)
- 造形が精巧だった
- 1/8スケールだった
などの理由も付加価値となり、プレミアム価格が底上げされました。
現在でも箱なしの状態でも2~3万円で取引される人気っぷりです。
3:寝かせることで価格が高騰する3つの条件
寝かせることでプレミアム価格になるフィギュアには以下3つの条件があります。
- 人気が根強い
- 流通量が少ない
- 状態が良い
それぞれについて解説していきます。
3-1:人気が根強い
フィギュアがプレミアム価格になるまでに寝かせる期間は、フィギュアのジャンルによって様々です。
中でも、根強い人気を誇る「ドラゴンボール」や「エヴァンゲリオン」、「ワンピース」などは日本のみならず世界中で人気のアニメです。
このようなジャンルのフィギュアはコアなファンも多く、近年ほどの人気を獲得する前に発売されていた初期のフィギュアには驚きのプレミアム価格が付くことも珍しくありません。
3-2:流通量が少ない
フィギュアを寝かせる一番の意味としては「市場の流通量が少なくなるのを待つ」ことにあります。
需要に対して供給が少ないフィギュアはプレミアム価格になりやすい傾向にあります。
販売されたばかり、かつ需要に対して供給(生産数)が多いフィギュアはプレミアム価格になりません。
そこで、将来的に高騰するものを狙って仕入れ、寝かせることで市場の球数が少なくなるのを待ちます。
例えば、 BANDAIが販売しているMETAL BUILDはガンダムの人気も伴いプレミアム価格になりやすいジャンルです。
人気商品は量産される傾向にありますが、ある程度知名度もあるので数年をかけてプレミアム価格になった事例が多数存在します。
3-3:状態が良い
寝かせるフィギュアは状態が良い方が好ましいです。
なぜなら、発売から寝かせる期間が長ければ長いほど状態が良い個体は減少するからです。
寝かせることで価格が高騰するフィギュアは誰も予測できないキャラクターであることも多いです。
極端な例ですが、プレミアム価格になるとは誰も思わず、開封された個体が市場の大多数を占める中、新品未使用・未開封の個体が市場に出回ったら、どうでしょう。
希少価値は上がり、さらなるプレミアム価格が期待できることは言うまでもありません。
4:フィギュア転売で寝かせる場合の注意点
最後にフィギュア転売で寝かせる場合の注意点を3つ解説します。
- 不良在庫リスクがある商品を仕入れない
- 根拠もなく寝かせない
- 自分の得意なジャンルで仕入れる
これらを把握していなければフィギュアを寝かせて利益を上げることは困難と言えます。
それぞれ解説していきます。
4-1:不良在庫リスクがある商品を仕入れない
寝かせるフィギュアを選定する時は、必ず売り切れると確証できる商品のみに絞りましょう。
売れにくい商品はいくら寝かせてもプレミアム価格にはなりません。
同じジャンルのフィギュアの過去1年間のリセール価格の推移を見て参考にしてみましょう。
4-2:根拠もなく寝かせない
フィギュアを寝かせるという行為はある意味ハイリスクな転売方法です。
再販などが繰り返され、市場の供給の数が圧倒的に増えてしまう可能性なども拭いきれないからです。
ですので感覚で仕入れて根拠もなく寝かせるのは非常にリスキーな行為と言えます。
特にフィギュア転売初心者の場合は資金の巡りがそこでストップされる可能性もあるため、しっかりと根拠を持って仕入れましょう。
4-3:自分の得意なジャンルで仕入れる
寝かせるフィギュアは自分の得意なジャンルで仕入れましょう。
ある程度の基礎知識を持っているアニメや漫画の方が、人気なキャラクターを把握しやすいはずです。
つまり、フィギュアを寝かせて利益を上げるなら、そのジャンルに精通しており長い年月フィギュアを寝かせられる資金力がある人の方が向いているとも言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事ではフィギュアの転売において寝かせることで利益を上げる方法について徹底解説しました。
フィギュアは販売当初は市場に出回る数が多く、プレミアム価格にならないような商品でも、寝かせておくことで後にそのフィギュアが再評価されたり、市場に出回る数が少なくなることでプレミアム価格が付くことがあります。
フィギュアの寝かせに成功できれば利益率が非常に高い転売が実現できます。
しかしながら、フィギュアを寝かせるなら「どのフィギュアが将来的に高騰するのか」を目利きできる知識を身につける必要があります。
つまり、闇雲にフィギュアを仕入れて寝かせても意味がないのです。
さらに、フィギュアを一定期間保管しておくスペースや、寝かせておいても支障が起こらない資金力が必要なのです。
そこで、筆者の経験上フィギュアを寝かせて転売する方法はそのアニメや漫画の知識面で精通しており、どのキャラクターに人気があるのかを把握しておく必要があると言えます。
本記事を読んでフィギュアを寝かせることによるメリットデメリットをはっきりとさせた上で転売に臨んで頂ければと思います。
また、本サイト「転売部」では日々オイシイ転売情報を発信しています。
転売初心者でも簡単に仕入れができる仕組みを確立しているので興味のある方はチェックしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。